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【ロシア編 3】

3.　ロシアのビッグクラブの一角　～BCヒムキ～

　ヒムキというのはモスクワの北西にある衛星都市である。BCヒムキはこのヒムキにあるバスケットボールクラブである。BCヒムキには5つのチームがある。トップチーム、セカンドチーム、U-21、U-18、U-16である。男子のみのクラブで女子チームは無い。トップチームの出場する試合は、VTBリーグという1部リーグとシーズンに年によるがユーロカップなどが多い。セカンドチームの試合はスーパーリーグという2部リーグが主である。

　ここではこのセカンドチームや育成組織のチームを中心に記述したい。BCヒムキのセカンドチームは三日練習したら一日休みといったペースで練習している。基本的に1日2回の練習で午前と午後に行う。午前の練習はウェイトトレーニングやランニングトレーニングあるいはインディビデュアル・スキルを中心とした練習が多く、もしやるとしてもちょっとしたハーフコートの練習程度である。午後（夕方）は戦術等のチーム練習である。試合は原則週に1回だがたまに2週間とか3週間に1回になることがある。1回の練習時間は1時間30分から2時間である。激しい練習の時は1時間30分程度で終わる。

写真　ヒムキのセカンドチームの公式戦の様子

　次はBCヒムキの育成組織の各チームについてである。練習は一日2回、週6回のことが多い。Uー18とU－16は学校がある日の朝は7時もしくは8時から始める。夕方は主として17時か18時から行う。たまに15時半とか16時から始めることもある。土曜日など授業の無い日は、朝の練習はもう少し遅くから始めることもある。1回の練習は1時間半から2時間程度である。U－18とU－16には寮を用意している。寮の近くに学校がある。またここではU－16などと記載したが、現地ではこの表現ではなく生年で呼んでいた。ポジションを決めるのはいつごろか聞いたところ、個人差があるものの18歳までには決めることが多い、とのことであった。

　BCヒムキのホームアリーナは「ヒムキ・バスケットボール・センター」で座席数は4000である。ロシア1部リーグ、2部リーグのホームゲームはここで行われる。また、原則として5チームともここで練習を行う。

＊チェスかモスクワの副社長の方々にうかがったコーチの採用の基準や評価の仕方については別な機会に記したい。また経営面における、売り上げの内訳や予算の額、ホームゲームの集客率を上げるための工夫やマーケティング等についても別な機会に記したい。

＊ロシア・バスケットボール連盟幹部へのインタビューの結果も別な機会に記したい。

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